季節の一枚

特別編


新桂川橋梁
新桂川橋梁 《平成27年12月中旬》
諸般の事情により、今月も“特別編”で過去の作品からの選りすぐりでのご紹介。
此方は“撮り鉄”にはお馴染みの、中央本線・新桂川橋梁。 昭和の中期、電化複線化を機に、谷に沿って屈曲していた旧線とは対照的に、壮大なコンクリート架橋で谷を一直線に一跨ぎ。 国内の鉄道橋としては比較的絵になる存在と見えて、編成写真以外にも色々な角度からの作風が巷には溢れている様です。
個人的には毎回通過ばかりで、撮影での訪問は此の時が初。 事前準備で目星を付けた手初めの初日早朝は、猿橋側の四季の丘住宅街背後の高台にある御伊勢山自然公園から。 同日であったかは記憶が定かではないものの、日没後には橋脚袂からオリオンの星空見上げる撮影。 そして翌朝は右岸段丘上から、やや見下ろす画角での切り取りを試みました。
此の撮影足場。 地形図にも車載ナビにもまともな道の記載が無い、所謂農作業道の先にある小さな墓地の脇。 何故か同様の画角は殆ど見かけないのだけれど、とりわけ半逆光の時間帯はコントラストの妙で、個人的にはなかなかの印象的“お立ち台”だと感じています。 側方からは素人デザインかと見紛う超不細工な新型「あずさ」号車両も、此処では絵になるのかな? 撮影に際しては、光線と時間帯最重視で車両の選り好みは殆ど無いけれども、作品では運良く、色彩コントラスト的に絵になる車両が通ってくれました。 帰宅後の編集では、その辺りを若干強調した絵作りを試みました。 背後の住宅に興を削がれる嫌いはあるけれど、何度か腰を据えて再挑戦してみたい魅力の或る撮影地です。

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